「最近おねしょが増えてきた」「一度オムツが取れたのに、またおねしょが始まった」などありませんか?
子どものトイレに関する悩みは解決までに時間がかかり、親としては心配しますよね。
筆者もその一人です。4歳次女のおねしょが治りません!
今回の記事では、
- 4歳のおねしょの原因とは?
- おねしょが治らない原因とは?
- おねしょと夜尿症の違い
- おねしょの対策方法とは?
- おすすめの夜オムツ
- 子どもと一緒に乗り切る!おねしょについての親の心構え
このような内容の記事になっています。
記事の情報が参考になれば嬉しいです。子どもと一緒におねしょを乗り切りましょう!
ぜひ、最後までお読みください。
4歳のおねしょの原因は?

「4歳でおねしょしてるけど大丈夫かしら」「いつになったらおねしょが治るんだろう」と悩んでいるパパママは多いと思います。
実は、4歳でも約半数の子どもがおねしょをしているようです。そのため、あまり心配はいらないかもしれません。
そのおねしょですが、以下の5つの原因が考えられます。
- 夜間のおしっこの量が多い
- 膀胱が小さい
- 抗利尿ホルモンの分泌が安定しない
- 睡眠の問題
- ストレスや緊張などの心因性
夜間のおしっこの量が多い
水分を多くとると、もちろんおしっこの量は増えますよね。
夜間のおしっこのコントロールには、抗利尿ホルモンが関わっています。このホルモンは、夜間に多く分泌され、成長とともに分泌の量が安定します。
膀胱が小さい
幼児は、膀胱容量も小さく膀胱の機能も未熟です。成長とともに発達し、徐々に夜中のおしっこを貯められ、おねしょせず過ごせるようになります。
年齢が低いと、膀胱が小さく機能が未熟なため、おねしょの原因となってしまうのです。
抗利尿ホルモンの分泌が安定しない
夜間のおしっこ量のコントロールは、抗利尿ホルモンというホルモンが分泌されることによってコントロールされています。
しかし、年齢が低いと抗利尿ホルモンの分泌が安定せず、おしっこの量が多くなりおねしょの原因となります。
睡眠の問題
おねしょには睡眠の問題も関わってきます。
朝方眠りが浅くなりますが、目が覚めずにおねしょをしてしまうことがあります。
ストレスや緊張などの心因性
オムツが取れていたのに、突然おねしょやお漏らしをするようになった場合、ストレスや緊張など心因性の可能性があります。
子どもは変化に敏感です。進級や進学、引っ越し、兄弟の誕生など、日常の生活環境の変化でストレスや緊張、不安を感じている場合におねしょの原因になります。
[長女の話]
うちの長女は、環境の変化に敏感に反応するタイプです。進級すると、毎朝「お腹痛い」「頭痛い」「眠れない」などと言います。
慣れてくると、そのような訴えは少なくなってくるので、進級のたび様子をみています。
小学校2年生に進級したばかりの4月に、担任の先生と少しトラブルがありました。
数日間、学校に行けなくなり、その時2回ほどおねしょをしました。
担任の先生とのトラブルが解決し、学校に行けるようになってくると、おねしょはなくなりました。
[次女の話]
次女が3歳の時、三女が誕生しました。その時、次女はすでにオムツは卒業しており、夜間もオムツはしていませんでした。
しかし、三女が産まれて半年程経ったころから、おねしょが始まりました。
毎日シーツを洗濯し夜中に着替えをしていると、親も次女も徐々に疲弊していきました。
プライドもあるかと思ったのですが、日中の活動にも影響が出てきたので、夜間オムツを使うことを提案すると受け入れてくれました。
しかし、やはりプライドがあるようで、次女は「オムツ」とは呼ばず「紙パンツ」と呼んでいます。
そろそろ5歳になりますが、毎日オムツにおしっこが出ており、おねしょは治っていません。
小児科に相談していますが、まだ様子見でもいいと言われました。
おねしょが治らない原因とは?

おねしょが治らない原因は3つあります。
- 抗利尿ホルモンが十分分泌されていない
- 膀胱の容量が少ない
- ストレスや緊張、不安などがある
成長にともなって解決していく問題もあるため、親としては焦らず気長に接していきましょう。
おねしょと夜尿症の違いとは?

「夜尿症とおねしょって違うの?」「夜尿症って聞いたことはあるけど病気なの?」と疑問を持っているパパママも少なくありません。
おねしょと夜尿症の違いについて知っておきましょう。
おねしょとは?
おねしょとは、睡眠中に無意識におしっこをしてしまい、服や布団を濡らしてしまう状態を言います。
5歳くらいまでは、体と脳の発達が未熟なため、おねしょをしてしまうことは良くあります。
夜尿症って?
夜尿症の定義は「5歳以上で1か月に1回以上の頻度で夜間睡眠中の尿失禁を認めるものが3か月以上つづくもの」とされています。
夜尿症は3つの型に分類されています。
[多尿型]
膀胱容量よりも夜間おしっこの量が多いタイプです。抗利尿ホルモンの分泌が低下している場合があります。
[膀胱型]
膀胱が小さく、おしっこを貯めておけないタイプです。日中におしっこが近く、おしっこをちびってしまうことがあります。冷え性を伴っている場合も多い傾向にあります。
[混合型]
膀胱が小さくおしっこが多いタイプです。比較的低年齢に多い傾向です。
どの分類の夜尿症かは、検査をすることで分かります。
病院受診の目安
夜尿症での病院受診の目安は3つあります。
- 6歳以上
- 週1回以上のおねしょが続く
- 突然おねしょが始まった
これらの目安に当てはまる場合、一度受診しておくと安心です。
夜尿症は治せる場合が多いですが、年齢が上がるほど羞恥心が強くなり言い出せず、人知れず悩んでいることもあります。
早めに治療をしておくと、学校のお泊り行事にも安心して参加できますね。
おねしょの対策方法とは?

おねしょはすぐに治せるものではなく、焦らず気長なお付き合いが必要です。
そのため、パパママはおねしょ対策をしておくと安心ですし、子どもも安心して眠ることができます。
まずできる対策として3つあります。
- 寝る前にトイレに行く
- 水分の取りすぎに注意
- 寝てから起こさない
- 体を冷やさない
どういうことか、ひとつずつ解説していきます。
寝る前にトイレに行く
寝る前に、トイレへ行き膀胱の中を空っぽにしておきましょう。その分、睡眠中に作られたおしっこが、膀胱に貯められるようになります。
膀胱の容量よりおしっこの量が少なければ、朝までお漏らしをせずに過ごせるかもしれません。
水分の取りすぎに注意
夕方以降にたくさん水分を取ってしまうと、体の中に水分が多い状態になってしまいます。
作られるおしっこの量も増えてしまうので、水分の取りすぎには注意です。
しかし、おしっこが増えてしまいお漏らしを気にするあまり、水分が少なすぎると熱中症や脱水などになりかねません。
寝てからトイレに起こさない
「夜中にお漏らししないために、起こしてトイレに連れて行ったら大丈夫なのでは?」と考える人もいますが、夜中に起こすのはやめましょう。
理由は、抗利尿ホルモンが眠ってから分泌され始めるため、途中で覚醒させてしまうと分泌され始めていた抗利尿ホルモンが減ってしまうからです。
体を冷やさない
体が冷えるとおねしょの原因となるため、体は冷やさないようにしましょう。
おねしょの原因に「冷え」が考えられる場合は、温かい服装をして体を冷やさないよう気を付けてください。
おすすめの夜オムツ3つ

夜用のオムツも、たくさんの種類が市販で売られています。
実際使ってみて合うか合わないか試してみるのもいいと思いますが、全てをお試しするのは難しいです。
「どれを使おうか迷ってしまう」「どんな夜オムツがあるか知りたい」というパパママのために、おすすめの夜オムツをピックアップしました。
- パンパース おやすみパンツ
- オヤスミマン 夜用オムツ
- グーン ナイトキッズパンツ
パンパース おやすみパンツ
履き心地にこだわり、吸水性が抜群で、独自技術で漏れにくい構造になっています。風通しも良くふわふわやわらか素材で、お肌にやさしくできています。
サイズはM・L・XL・XXLの3種類。Mが40枚、Lが34枚、XLが30枚、XXLが22枚。
オヤスミマン 夜用オムツ
おしっこ8回分の吸収力があり、朝まで漏れを気にせずぐっすり眠れます。
サイズ | 枚数 | 目安体重 |
---|---|---|
Lサイズ | 30枚 | 9~14㎏ |
ビッグ以上サイズ | 22枚 | 13~28㎏ |
スーパービッグサイズ | 12枚 | 18~35㎏ |
色や柄などのバリエーションが豊富で、子どもも楽しく使えます。

グーン ナイトキッズパンツ
グーンでは、「ナイトキッズパンツ」と「ナイトジュニアパンツ」の2サイズで展開されています。
サイズ | 体重目安 | 下着サイズ目安 | ウエスト目安 |
---|---|---|---|
ナイトキッズパンツ | 15㎏~25㎏ | 90㎝~120㎝ | 48㎝~63㎝ |
ナイトジュニアパンツ | 15㎏~35㎏ | 110㎝~140㎝ | 50㎝~70㎝ |
大きめのサイズで、うつぶせ寝でも漏れにくい作りになっているのが特徴です。
オムツ以外のおねしょ対策グッズ

オムツ以外にも、おねしょ対策グッズがあります。
- おねしょパット
- おねしょズボン
- 防水シーツ
オムツよりコスパが良いため、おねしょの頻度や量、好みなどで使い分けてもいいですね。
おねしょパット
おねしょパットとは、布のパンツにセットするだけなので、普段履いているパンツが使え、オムツよりも安く経済的です。
寝返りでもずれにくい工夫がされており、ギャザーがあるため漏れにくい構造になっています。「漏れないか心配」という方でも安心です。
メーカーによっては、大きいサイズも対応していますよ。
おねしょズボン
おねしょズボンとは、吸水機能と防水機能をもったズボンです。
「ほとんどおねしょをしないけどお守り代わりに使いたい」や「夜のおしっこの量が多くててオムツからもれてしまう」という方におすすめです。
スカートタイプの「おねしょケット」というアイテムもありますが、おねしょズボンの方が寝相が悪く動き回る子にはぴったりです。

防水シーツ
防水シーツは、おねしょをしても布団やマットレスを守ってくれます。
布団にかけるシーツタイプやボックスシーツタイプ、敷きパットタイプなど、さまざまな形があります。
自宅の寝具に合わせた形を選び、洗い替えがあると安心です。


子どもと一緒に乗り切る!おねしょについての親の心構え

子どもにおねしょをされると、後始末が大変ですよね。夜中のシーツ交換、子どもの着替え、大量の洗濯もの…ため息が出てしまいます。
おねしょをしてしまった子どもの方も、「しまった、どうしよう」と思っています。
そのため、叱ったり責めたりするのは子どもに追い打ちをかけるようになり逆効果です。
おねしょの対応は「焦らない」「叱らない」「比べない」が鉄則と言えます。
ストレスや不安はおねしょの原因にもなります。子どもの気持ちを尊重しつつ、その子のペースで徐々におねしょを減らしていきましょう。
そのためには、しっかりとおねしょ対策をすることで、親も子もお互いが安心して夜を過ごせるようになりますよ。
まとめ:おねしょ対策は万全に!
子どものおねしょについて、解説しました。記事の内容をまとめます。
- おねしょの原因は「尿量が多い」「膀胱が小さい」「抗利尿ホルモンが整っていない」「睡眠の問題」「ストレスや緊張」など複合的な原因がある
- おねしょが治らない原因は「抗利尿ホルモンの分泌不足」「膀胱が小さい」「ストレスや緊張がある」などが考えられる
- 夜尿症も考えられるため5歳を過ぎてもおねしょが治らないなら受診しておくと安心
- おねしょ対策は万全にしておくと安心
- おねしょをした時の対応は「焦らない」「叱らない」「比べない」が鉄則
子どものおねしょは、後始末も大変です。しっかり対策すれば、親も子も安心して眠れますね。
参考サイト
日本小児泌尿器学会 https://jspu.jp/ippan_012.html